【感想】【良書】「月の商人」 初心者向きビジネスの心構えが知れる 

商品

あらすじ

逃亡してきた女奴隷のミーナ。

自由を手に入れるためには、自分で商売をして成功しなければならない。与えられた期限はたった1年。

ミーナは商売をゼロから立ち上げる方法を学び、奮闘する。そして、運命の男性と出会うことになるのだった–。 数百人を成功に導いてきたメンターが書き下ろした、女性が起業を考える前に読むべき一冊。

どんな人におすすめ?

  1. これからビジネスを始めたい人
  2. ビジネスの基本的な考えを知りたい人
  3. 女性がビジネスをする上で大切なことを知りたい人

この本のみどころ

まずストーリーも良くて、何者でもなかった奴隷のミーナが商売を通して成長していく様が面白い!意外な展開もあって先が気になる構成になっている。そしてビジネスの基本的な事が学べるので、とても勉強になる。特に登場人物の賢者が教え、「商売の3つの柱」と「女が商売で陥りやすい6つの罠」と「七人の法則」という話がこの本のイチオシポイントだ。その他にも気付きになる教えがいろいろ。気になる方は是非手にとっていただきたい。そのうち1つの、「商売の3つの柱」を紹介します。

「商売の3つの柱」

①自己認識

朝の仕事を終えたミーナは、賢者と使用人のユラと朝食の食卓についた。そこで賢者から1つ目の柱の話を聞いた。しかし、目をパチパチさせる。話がまったく頭に入ってこなかったのだ。「こららこら、たった1年しかないのだぞ。今からしっかりと学ぶのじゃ」と賢者の叱責を受ける。「自分を使用人だと思っていたら、使用人としての行動を取り、使用人にしかならない。しかし、自分を商人だと思っていたら、商人としての行動をとり、商人となる。」という教えを受ける。

②価値

ミーナは、七人の法則を使い営業の成果が出たと賢者に報告した。それに対し、賢者はもう少し売上が伸びても良さそうと眉を潜めます。そこで2つ目の柱の話をします。2つ目は価値を言葉にする。そこで2枚の絵画を見比べました。1枚目は実力はあるが、売れない画家の絵。2枚目は、100年前に描かれた名画で1枚目の100倍の価格だという。もちろん見ただけではミーナにはどちらが価値が高いかは分かりません。そして賢者がこう教えました。素人には価値がわからない。でも説明したら分かる。価値は最初からあるわけではなく、言葉にされたときに生まれる。

③顧客

価値を言葉にし、顧客に説明しなさいと賢者に教えられたミーナはさっそく自分の商品の魅力を語ります。

ミーナは自分たちの作った腕輪の良さを語りました。それは技術の凄さや良い材料を使っているというものでした。

賢者はため息をつき、それではダメだと言います。ここで3つ目の柱の話をします。それは理想の顧客を決めてから、その顧客に対して響く伝え方をするということでした。つまり、商売をするときは、商品をどんな顧客に売るか、誰のためのサービスになるかを考えることが大事だということです。

感想

この小説、You Tubeの紹介で知って本当に読んで良かったです。ブログを始めて、どんな人に読んで欲しいか、どんな情報が得られると読者は喜ぶか、という気付きを得られたからです。

ストーリーはわかりやすく、淡々と読み進めていけました。途中で大商人の手を借りて、売上を伸ばして行くんですが、もう少しミーナとメグの商売が見たかったですね。彼女らの工夫や努力、受けた教えを実践する様、そして挫折。また勇気を持って立ち向かう姿勢。そこに物語としての楽しみを感じました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました