あらすじ
人生の行き場を失った6人の若者たちが、生きる希望を求めて足を踏み入れた宇宙ステーション“ロムルス”。 だが、そこで彼らを待っていたのは、恐怖と言う名の絶望──寄生した人間の胸を突き破り、異常な速さで進化する “エイリアン”だった。 しかも、その血液はすべての物質を溶かすほどの酸性のため、攻撃は不可能。 宇宙最強にして最恐の生命体から、彼らは逃げ切れるのか?
キャスト
監督フェデ・アルバレス
製作リドリー・スコット マイケル・プラス
ケイリー・スピーニー, デヴィッド・ジョンソン, アーチー・ルノー, イザベラ・メルセード
みどころ
フェデ・アルバス監督×リドリー・スコット制作 これで面白くなワケがない!
「ドント・ブリーズ」「死霊のはらわたリメイク」で知られるアルバス監督。ドント・ブリーズでは緊迫した演出、死霊のはらわたではとんでもないスプラッター表現でホラーファンを大いに楽しませた。今作は彼のキャリアでも大傑作になっていると言える。
ストーリーの大筋とキャラクター
今作は、登場キャラクターたちが、過酷な労働環境から抜け出そうとするところから始まる。病気が蔓延し、事故が多発し、ノルマが増え続ける会社でひたすらに働いているのだ。おまけに日照時間ゼロという終わってる惑星で採掘をしている。希望を失った若者たちは、放棄された宇宙ステーションから冷凍休眠装置を盗み出し、それを使って遥か理想郷である惑星に行くというのがストーリーの導入。ヒロインのレイン、その弟でアンドロイドのアンディ。レインの元恋人のタイラー、その妹のケイ。タイラーの従弟のビヨン、その恋人のナヴァロ。この6名が主要キャラクターだ。
人間とアンドロイド対比
この映画には、隠れたテーマというか、メッセージがあると僕は感じた。それは、アンドロイドの人権や、人間とAIの倫理観の対比である。
物語の前半、アンドロイドのアンディは、温和な表情を常に浮かべ、ダジャレが大好きな、誰よりも人間らしく描かれていた。ネタバレになるので詳しくは書かないが、物語の中盤で、アンディはチップを書き換え、姉を守るという司令を失い、会社の利益を優先しろという司令を得る。ミッションを優先するあまり、冷酷な一面で仲間と対立する。こういったシーンが多く描かれている。人間側にも、アンドロイドを利用するだけして、その後は廃棄しようなどと人のエゴが見えるシーンもある。非常に考えさせられる。人と同じ形をしただけのアンドロイドには人権はないのだ。
SF的な見どころ
この映画にはSFファンが楽しめる要素がいくつもある。重力発生装置、土星の輪のような小惑星帯、自動射撃ができるパルス銃。どれも重要で物語を大きく盛り上げてくれる。すべてがストーリーにうまく噛み合って最後まで緊張感の抜けない映画に仕上がっている。是非それはあなたの目で確かめてほしい。
ホラー映画としても傑作な理由
エイリアンってSFモンスター映画でしょ?と舐めて鑑賞すると確実に痛い目に遭う。次々に犠牲になる仲間の死に方も、バリエーションが豊富で、飽きさせない。予告でもあったアンディが白目を剥くシーンもインパクトあったな。不気味の谷ってやつかな。ホラーでよく見るほーら言わんこっちゃないと自業自得で死ぬやつもいる。あと音がでかい!この音で観客を驚かせる手法をジャンプスケアと言うんですが、僕はジャンプスケアはあまり好きではないが、この映画は多用されていたけどホラー演出として納得したので全て受け入れれた。観客は常にどこからか現れるエイリアンに怯えなければならない。
クライマックスはシリーズお馴染みの変異エイリアンが出てくるんですがこいつが死ぬほど怖い!人が生理的に受け付けないデザインをしていて、こいつを生み出しただけでこの映画は傑作ホラーでしょう!
感想
結論から言って、最高に楽しめました!僕はエイリアンシリーズ全作品観てるんですが、上位に食い込む出来だと思います。怖さではNO1ですね!チョロチョロと走り回るフェイスハガー可愛いし産まれたばかりのエイリアン赤ちゃんも可愛い!フェイスハガーを冷却装置で追い払うシーンは害虫駆除みたいで笑えた(笑)
それにこれは言いたい。ヒロインを演じたケイリー・スピーニーちゃんが可愛い!クリステン・スチュワート味があるというか、若い頃のジョディ・フォスターというか。エイリアンシリーズのヒロインって強いイメージで可愛らしいのとかけ離れていたと思うですが今作はそこも良かった!エイリアンお馴染みのタンクトップ姿で戦うシーンは、全紳士に見てもらいたいシーンだね。次作があるならまたケイリーちゃんでお願いします!
ぜひIMAXでご鑑賞ください!オススメです!もちろん配信で観ても楽しめます
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